(24) 英語学習での気づき④(前置詞)
私たち日本人が英語を使う時、日本語で話す内容を考えて、それを英語に変換することが多いと思います。日本語では助詞(が、に、を、の等)という便利なものがあるので、英語にする時に迷うことがあります。今回は日本語の助詞に似ている、英語の「前置詞」について、私が英語を勉強する中で気づいたことをお話ししたいと思います。

前置詞はイメージで
私が英文法を学んだ時は、それぞれの前置詞の意味を覚えたように思いますが、今は前置詞をイメージで捉えようと教えられているようです。主な前置詞のイメージは次の通りです。
位置を示す
まず、どこにあるか、「位置」を表す前置詞です。
| in | on | at |
| 中にある | 面に接する | 点を指す |
| in the room(部屋の中) in the U.S.(国の中) in the car(車の内部) | on the desk(机に接している) on the wall(壁に接している) on the train(列車に乗っている) | at the station(駅で) at home(家で) at 7 pm(7時に) |

方向・目的を示す
次に、どこへ、何のためなど、「方向・目的」を表す前置詞です。
| to | for |
| 場所・相手の方向 | 意図・理由 |
| I gave this to you.(あなたに渡した) go to school(学校へ向かう) | I bought this for her.(彼女のために買った) I study for my future.(未来のために勉強する) |

関係を示す
次は、どういう関係かなど、「取り出し・手段・道具」を表す前置詞です。
| of | by | with |
| 全体から一部(性質含む)の取り出し | 行為、手段 | 道具、同行、特徴 |
| the capital of Japan日本の(集合から切り出した)首都 the color of the sky 空の(全体から取り出した)色 | invented by Edison エジソンに発明された travel by car 車(という手段)で | pay for this with a credit card クレジットカード(道具)で払う walk with my friend 友達と一緒に歩く a woman with blue eyes 青い目(特徴)を持つ女性 |

間違えやすい前置詞
私もそうなのですが、日本人は、日本語の助詞(が、に、を、の等)に引きずられて前置詞を使ってしまいがちと言われます。特に、日本語の「~の」を訳す場合、何でも「of」にしてしまう傾向があるように感じます。
「of」の用法、誤用例
「of」の本質は、全体(A)から部分・性質(B)を「B of A」という形で取り出すことです。
ofの主な使用例
・部分を取り出す a piece of cake ( ケーキから取り出した一切れ)
・性質を取り出す the noise of the traffic (交通の性質の「騒音」)
・中身を取り出す a story of love (愛から取り出した物語)
・集合の一部 the people of Japan (日本という集合の一部「国民」)
・材料(形が変わらない) a house of wood (木の素材からできた「家」)

ofの誤用例
・所有を of にしてしまう
| ×(誤) the car of my friend | 〇(正) my friend’s car(友達の車) |
・場所を of にしてしまう
| × the station of Tokyo | 〇 the station in Tokyo(東京の駅) |
| × people of the country | 〇 people in the country(その国の人々) |
・テーマを of にしてしまう
| × a story of history | 〇 a story about history(歴史の話) |
その他、不要な前置詞をつけてしまう誤用例
前置詞の使い方とは違いますが、日本語の助詞の言葉に引きずられて、他動詞(直接目的語をとる)に不要な前置詞をつけてしまうこともあります。主なものをいくつか紹介します。
| 他動詞 | 誤用例 | 正しい使用例 |
| answer「〜に答える」 | × answer to the question | 〇 answer the question |
| approach「〜に近づく」 | × approach to the house | 〇 approach the house |
| attend「~に参加する」 | × attend to the meeting | 〇 attend the meeting |
| consider「〜について考える」 | × consider about the plan | 〇 consider the plan |
| discuss「〜について話す」 | × discuss about the plan | 〇 discuss the plan |
| enter「~の中に入る」 | × enter into the room | 〇 enter the room |
| explain「~について説明する」 | × explain about the rule | 〇 explain the rule |
| marry「〜と結婚する」 | × marry with him | 〇 marry him |
| mention「~について言及する」 | × mention about the problem | 〇 mention the problem |
| reach「~に到達する」 | × reach to the office | 〇 reach the office |
まとめ
〇今回は日本語の助詞に似ている、英語の「前置詞」について、私が英語を勉強する中で気づいたことをお話ししました。
〇今は前置詞をイメージで捉えようと教えられているようです。「位置」、「方向・目的」、「切り出し・手段・道具」を示す主な前置詞について、そのイメージを示しました。
〇日本人は、日本語の助詞(が、に、を、の等)に引きずられて前置詞を使ってしまいがちと言われます。特に、日本語の「~の」を訳す場合、何でも「of」にしてしまう傾向があるように思います。
〇「of」の本質は、全体(A)から部分・性質(B)を「B of A」という形で取り出すことです。「of」の使用例、誤用例を示しました。
〇英訳する時に日本語の助詞に引きずられて、他動詞(直接目的語をとる)に不要な前置詞をつけてしまうこともあります。
