(23) 自分で曲を作る④(作詞編)
これまで「自分の曲を作る」シリーズでは、3回にわたってメロディー、伴奏、ボカロなど、作曲関係についてお話ししてきました。でも考えてみると、曲は自分の思いを伝えるものなので、作詞は大切ですね。実は私は、まず作詞して、その歌詞からメロディーを連想して作曲しています。今回は、私がやっている作詞の仕方をお話ししたいと思います。

作詞とは
人は、良いメロディーの曲を聴くと「いいね」と思いますが、さらに、良い歌詞の曲を聴くと「心に沁(し)みる」と感じます。私も作曲していますが、それは、自分の思いを言葉にして、メロディーをつけて誰かに伝えたいからです。でも、作詞は、ある意味で作曲以上に難しいと感じます。作曲は、歌詞があるとメロディーが頭に浮かぶのですが、作詞は、自分の思いをどう言葉にするか悩ましい上に、作曲に繋がるような構成や文字数にするという制約もあります。
作詞のポイント
「作詞少女」から学んだ作詞の基本
5年位前に作曲を始めた頃、どうやって歌詞を書いたらいいのか分からなかったので、「作詞少女」(発行:YAMAHA)を読んでみました。小説を読みながら作詞のやり方がわかる本でした。この本から学んだ、作詞する時のポイントは以下のとおりです。
①何を歌うのか:いつ、誰が、誰に、何を伝えるのかを考える。
②語彙:①を踏まえて、歌詞に使えそうな語彙を洗い出す。
③字数:歌詞の字数は曲のメロディーに合わせる。
④歌い心地:気持ち良く歌える、発音(特に語尾の母音等)にする。
⑤ナンセンス:気持ち良く歌える「意味の無い言葉」を使うこともある。

ところで、この「作詞少女」は、かなりシリアスなストーリーで、読んでいて本当に「ドキドキ」しました。興味のある方は、是非、読んでみてください。
最近の私の作詞法
私も最初は、自分の伝えたいことをイメージしながら、歌詞になりそうな言葉を考えて、全て自分で歌詞を書いていました。ちなみに、これまでにブログで紹介した曲の内、1番までしかない曲は、そういうやって作った歌詞です。「作詞少女」では、1番で全力を出し切り、2番は自由に作れば良いと述べられていましたが、なかなかそんな風にはいきません・・・
なので今は、生成AI(私の場合はCopilot(コパイロット))の力も借りながら、歌詞を書いています。以下、その方法をお話ししたいと思います。
①どんな思いを伝え、どんなストーリーにするのか
まず、どんな思いで曲を作るのか、どんなことを伝えたいのか、内容やストーリーを箇条書き等で書き出します。
例)今回の記事の最後で紹介している「新たな始まり」という曲では、
・苦しいことや楽しいことなど、これまで色んな経験をしてきた。
・この春、これまでの職場から、新しい職場にかわる。
・これからも上手くいくこと、苦労することなど、色んなことがあると思う。
・けれども、みんなと一緒に、前向きに取り組んでいきたい。 等

②どんな感じの曲にするのか(元気、しっとり、おしゃれ、都会的等)
次に、その曲を、どんな感じの曲にするのかを考えます。しっとりとしたバラードにするのか、元気でアップテンポにするのか、都会的なおしゃれな感じにするのかなどをイメージします。
例)今回の曲では、
・とにかく元気で希望のある感じ
・アップテンポでノリの良いイメージ 等
③生成AIと何度も会話しながら、試行錯誤しながら作詞
次に、生成AIと会話しながら、試行錯誤しながら歌詞を作ります。
まず、①の「ストーリー」と②の「イメージ」を生成AIに伝えた上で、曲の構成等についても具体的な指示をして、歌詞を書いてもらいます。そして、生成AIが書いてくれた歌詞を読んで、より自分の思いが伝わるように、何度も何度も生成AIと相談しながら、追記や修正をしてもらいます。最後は、自分で曲全体の言葉を整えます。
例)今回の曲では、
まず、
・①、②について指示
・Aメロ、Bメロ、サビの構成で、2番までの歌詞を書くように指示
そして、生成AIが作った歌詞を確認して、
・「もっと〇〇な思いを強調して」、「△△は別の言葉に変えて」など
何回も指示と確認を反復

④作曲しながら仕上げ
私の場合、作詞して歌詞ができた後、メロディーが頭に浮かんできます。これまでのシリーズでお話ししたように、Garageband(ガレージバンド)というアプリで作曲していきます。その過程で、メロディーに歌詞の文字数が合わない場合などは、少し歌詞も修正しながら、曲を仕上げていきます。
まとめ
〇曲は自分の思いを伝えるものなので作詞は大切です。今回は私の作詞のやり方をお話ししました。
〇作詞は自分の思いをどう言葉にするか悩ましい上に、構成やメロディーに合った文字数にするという制約もあります。
〇「作詞少女」で、何を歌うのか考え、曲にあった語彙を洗い出し、曲に字数を合わせることなどを学びました。
〇今は生成AIの力も借りながら歌詞を書いています。まず伝えたいことや曲の感じを生成AIに伝えて歌詞を書いてもらい、何度も生成AIとやり取りしながら、試行錯誤して歌詞を仕上げていきます。
私が作った曲「新たな始まり」
この曲は、今回お話した方法で私が作った曲です。「これまで色んなことを経験して、今の自分がある。これからのセカンドライフでも色々あると思うけれども、前向きに進んで行こう。」という思いを、元気でノリの良い曲にしてみましたので聴いてみてください。
私だけでも生成AI(コパイロット)だけでもできない、二人?で作ったものです。最近、生成AIを上手く活用すると、すごく創造的なこともできると感じます。
