(29) 生成AIの進化(エージェント機能とは)

 1年少し前に(4)の「生成AIは良き相談相手」で生成AIについて書きましたが、生成AIの進歩は目覚ましく、色々なことができるようになっています。今回は、私が使っている使っている生成AI(Copilot(Microsoft社製))のエージェントビルダーを使って、自分の組織の独自の資料を参照して回答する仕組みを中心に、ご紹介したいと思います。

生成AIとは

 まず、生成AIとは、文章や画像などを作成できるAIのことでした。従来の検索エンジンは情報を探して提示することが中心でしたが、生成AIは質問に対して文章で回答を生成できます。OpenAIのChatGPTや、GoogleのGeminiなどもありますが、私が使っているCopilot(Microsoft社製)も生成AIの一つです。

例えば、

  • 会議資料の要約
  • メール文案の作成
  • 企画書のたたき台作成
  • マニュアルの検索支援

といった業務で活用されています。

 ただし、通常、生成AIは一般的な知識をもとに回答するため、組織独自の規程やマニュアルの内容までは知りません。そこで作られたのが、組織内の資料などを参照して回答する仕組みです。

Copilotでのエージェント作成(基本)

 Copilotには「エージェントビルダー」という機能があります。有料版では、pdf、Word、Excel、その他業務資料を登録して、その資料をもとに回答するチャットボットを作成できます。

 次の例のように、組織内の規則を登録した後で「経費精算の期限を教えて」と質問すると、登録した規則を参照しながらCopilotが回答してくれます。利用者は大量の資料を探す必要がなくなり、必要な情報を素早く入手できます。

 この仕組みは、一般的にはRAG(Retrieval Augmented Generation)と呼ばれるものです。AIが登録した資料を検索し、その内容を踏まえて回答を生成するため、一般知識だけで回答する場合よりも、組織の業務に適した回答が可能となります。

例 Copilotエージェントビルダーの操作イメージ

さらに広がるエージェント活用

 今回ご紹介したのは、資料を登録して活用する基本的なエージェントです。さらに、Microsoft Copilot Studio(有料)を利用すると、

  • 他システムとの連携
  • データベース参照
  • 承認処理
  • メール送信
  • 操作の実行

 など、多発する不正アクセス事件でも話題となったエージェント機能を使って、より高度な業務自動化も実現できます。単なる「質問に答えるチャットボット」から、「実際に業務を実行するエージェント」へ発展させることも可能です。また、別の機会に紹介したいと思います。

まとめ

〇今回は、Copilotのエージェントビルダーを使って、自分の組織の独自の資料を参照して回答する仕組みを紹介しました。

〇Copilotには「エージェントビルダー」という機能があって、有料版ではpdf、Word、Excel、その他業務資料を登録し、それらの資料をもとに回答するチャットボットを作成できます。

〇この仕組みは、RAG(Retrieval Augmented Generation)と呼ばれる考え方のもので、AIが登録した資料を検索してその内容を踏まえて回答を生成するため、一般知識だけで回答する場合より、組織内の業務に適した回答が可能となります。

〇また、Microsoft Copilot Studio(有料)を利用すると、他システムとの連携、承認処理、操作の実行など、より高度な業務自動化も実現できます。

〇実際に業務を実行するエージェントへ発展させることも可能です。また、別の機会にご紹介したいと思います。