(19) 私の歩んできた道

 私は、この3月末で長年勤めた職場を退職しました。60歳で役職定年するのに合わせて県庁を離れることにしました。今回は、32年間の公務員人生を振り返ってみたいと思います。また、最後には、今の私の思いを曲にしてみましたので、お聴きください。

様々な職場での経験

 実は3月に退職する際、職場で挨拶をしたのですが、その際にお話ししたのは、「公務員ならでは、自分の思いには関わりなく、本当に色々な分野の仕事をして、それぞれで達成感を味わうことができました。皆さんも目指す姿を描きながら、前向きに仕事に向き合ってください。」ということでした。私は、32年間の半分はIT関係で、残り半分は、教育、観光、農業、総務、議会といった様々な仕事をさせてもらいました。以下、主に3つの仕事の種類に分けて、エピソードも含めてお話ししたいと思います。

IT関係の仕事

IT関係の仕事では、世の中のIT化の進展とともに歩んできました。具体的には、県域のネットワーク構築、基幹システム開発、県のセキュリティポリシー策定、セキュリティ監査、一般県民へのIT講習(ITボランティアとの連携)、県内小中学校のギガスクール端末の市町共同調達といった幅広い業務を行いました。

〇苦労したことは、初めてのプロジェクトばかりで、サプライチェーンのトラブルなどにも見舞われ、時には失敗もしながら試行錯誤して進めました。特に、システム開発などで複雑な仕様を作る時は、夜、寝ている時もそのことを考えていて、思いついたことを枕元のメモ用紙に書き留めたりしていました。

〇達成したことは、大きなプロジェクトにおいて、利用者やIT事業者としっかり話をして、少し遅れることはあっても、最後には何とか完了できました。

不動産関係の仕事

〇不動産関係の仕事では、社会情勢が変化する中で、公共での継続が困難になっているものの、長年、方向性が定まらなかった複合施設のあり方を検討して解決する仕事をしました。他にも建物を解体して土地を売却する仕事もしました。

〇苦労したことは、関係者が多く意見も異なることから合意形成が困難であったことや、老朽化した施設に対して事業者に何とかして事業参入してもらうことでした。

〇達成したことは、ステップを踏んで関係者の納得できる計画にまとめ事業者に幅広くしっかり周知することで事業者の参入も得て、今まで以上に賑わいや交流が生まれる施設にする目途をつけることができました。

PR関係の仕事

〇PR関係では、特には、観光関係の職場にいる時には、県の多彩な観光の魅力を虹になぞらえて、首都圏等にPRするキャンペーンの仕事をしました。他にも農業関係で県産米のPR等の仕事を行ったこともあります。

〇苦労したことは、効果的なPRを行って効果を把握することでした。また、某テレビ局に、全体の取組の極一部を取り上げ、それに多額のお金を使って無駄遣いしているような報道をされたこともありました。

〇達成したことは、これまでにない規模でのキャンペーンにより、県の観光の認知度が向上し、来訪者の増加に結び付いたことでした。

仕事をする上で大切にしてきたこと

〇私は、難しい仕事、どうしたら良いか分からない仕事に向き合う時ほど、自分なりに「こうなったらいいな」という「目指す姿」を描くようにしています。そして、その姿と現状とのギャップの要因を分析して、打ち手を考えて問題解決してきました。

〇また、管理職になってからは、職場のみんなと一緒に考え、自ら手も動かしながら、みんなで日々の課題に向き合うように意識していました。

私が作った曲「道」

 この32年間を振り返って、今の思いを曲にしてみました。悩むことや辛いことも多かったのですが、コツコツと前向きに取り組んだことには自信があります。そのような中で同僚と一緒に頑張って、やり遂げたこともあり、達成感も感じることができました。これからも、自分の「道」をしっかりと歩んでいきたいと思っています。