(2) コツコツとスマートに達成感を味わった経験

 私は、これからご紹介する経験から、コツコツとスマートに努力すれば、最後は達成感を味わえることを実感し、それ以降は、達成した時の幸せな気持ちが忘れられなくて、色々なことに挑戦するようになりました。今回は、その最初の経験について書いてみたいと思います。

私のある経験

 それは当時小学生の息子との他愛のない約束から始まりました。「息子はそろばん1級に、お父さん(私)は英検1級に合格する。」という約束でした。

度重なる挫折

 私は、約10年間にわたって20回位、英検1級を受検したと思います。普通はそこまではしないと思いますが、「息子と約束したので、途中で投げ出せない。」と思って受け続けました。最初は、一次試験(語い、英文解釈、リスニング)で3~4割位しか取れなかった点数も、回を重ねると増えていきました。4、5年位で約7割の合格ラインに達したと思います。

 しかし、その後の二次試験(スピーキング)が難関でした。普段、仕事で英語を使うことはまずなく、話すことは皆無でしたので、せっかく一次試験に合格したのに、二次試験に4回落ちて、一次試験免除の権利を失ってしまいました。それでも諦めず、また、一次試験から受けなおしました。その時はすぐに一次試験に合格して二次試験に進めましたが、さらに何回か二次試験に失敗した後に、やっと50歳頃に合格したと記憶しています。

コツコツとスマートに努力

〇コツコツと学習

・通勤電車の中で単熟語、英作文基本300選の学習。休日は英検全問題集。

・単熟語、英作文基本300選とも、何十回も繰り返し勉強しました。単熟語や英語構文の対策としては十分でした。

・最初は一通り学習するのに、例えば1か月位かかっていたのが、試験の前日には1時間程で復習できるようになりました。

・その他、二次試験に何度も失敗した時には、近くにお住いのイギリス人の方に会話のレッスンも受けました。

・数回の海外旅行の経験しかなく、仕事でも英語を使うこともない私が、何とか合格できたのは、コツコツ継続したからだと思います。

〇スマートに学習

・英作文やスピーキングをする時、「こういう日本語は英語ではどう言うのかな。」と考えながら、スマホで「英辞郎」(無料版)を使って調べていました。

「英辞郎」なら、例えば、左画面のように検索すると、「コツコツ・・に取り・・」のような日本語の表現に対応する具体的な英文例を、辞書よりも早く調べられます。

自分が表現したい内容を、素早く、効率的に調べることができるとともに、単語帳の機能もあって、調べた表現を保存して復習することもできます。

達成感と新たなモチベーション

〇私は、このようにコツコツとスマートに英語学習を続けた結果、ついに英検1級に合格することができました。

〇やっと合格したという安堵感と幸せな気持ち、何か自信が沸いてくるような感じがして、大げさかもしれませんが、街の景色が違って見えたような記憶があります。皆さんも受験勉強して合格された時などに、同様の感覚を持たれた方もおられるのではないでしょうか。

〇約10年をかけてやっと英検1級に合格したのもつかの間、さらに何かを始めたくなって、さらに無謀な挑戦をしてしまいました。このことについては、またの機会にお話したいと思います。この挑戦も大へんでした。

まとめ

繰り返し学習で記憶が定着するのはもちろん、理解も深まります。例えば、ドラマを2回見ると新たな気づきがありますし、「読書百遍、意自ずから通ず」ということわざもあります。

達成感を感じると脳内にドーパミンが分泌されて、その快感が味わいたくて、また何かに挑戦したくなるようです。

ITツールは不可能を可能にしてくれると感じています。今回もスマホで「英辞郎」を使って効率的に学習したことを書きましたが、第1回目の記事では、私の曲をご紹介しました。私は、基本的に楽譜は読めませんし、音感もほぼありません。昔、西田敏行さんのヒット曲で「もしもピアノが弾けたなら、思いのすべてを歌にして・・・」というのがありましたが、もう、ピアノが弾けなくても、アプリを使えば曲は作れるんですね。