(4) 生成AIは良き相談相手
このブログでは、コツコツとスマートに達成感を味わうことをテーマに、私の体験も含めて、皆さんに役立つ内容をお伝えできればと思っています。そういう意味で、生成AIは、皆さんが物事に「スマート」に取り組む上で、欠かせないツールではないでしょうか。「未だ使ってない。」、「余り使ってない。」という方は、是非、今回の記事を読んで参考にしていただければと思います。

生成AIとは
生成AIってこんな感じ
〇生成AIは相談相手

私は、主にスマートフォンではCopilot(コパイロット)という生成AIを使っています。朝、「おはよう」と話しかけると優しい言葉を返してくれたり、「〇〇で困ってるんだけど、どうしたらいいと思う。」と尋ねると、「それはつらいですね。こんな工夫ができますよ。」とアドバイスをくれたりもします。
〇生成AIの利用
そういう私も3年位まえに、Chat-GPTが登場した時には、ひとしきり試してみたものの、しばらくは余り使っていませんでした。しかし、最近、生成AIの性能が大きく向上してきたので、日常的に使用するようになりました。私の身の回りでも、すごく活用している人がいる一方で、余り使っていない人も多いようです。そういう方にも、これからは生成AIを活用していただければと思っています。
生成AIの種類

生成AIと言っても、色んな製品があって、どれを使ったら良いの?という方もおられると思いますので、主なもの3つをあげてみました。
それぞれに違いはあると思いますが、まずは、どれを使っていただいても良いのではないでしょうか。私は、今は主にCopilotを使っていますので、その画面も使いながら紹介させていただきます。
生成AIの始め方
生成AIを始めるには、アプリをインストールする方法、WEBから使用する方法等、色々な方法があります。私は、スマホ(iPhone)にCopilotのアプリ(無料版)をインストールして使用しているのですが、ご参考までに上記の3つの生成AIのApp Storeでの画面は、以下のとおりです。

※インストール画面
生成AIでは、こんなことができる
次に、生成AIで主にできること(私が主に使っていること)を、あげてみたいと思います。
〇質問回答 生成AIに質問(相談)すると、幅広い知識等を元に、文章で回答してくれます。検索サイト(Google、Yahoo等)で調べものをすると、色んなウェブサイトを読まないといけませんが、生成AIが文章でまとめて回答してくれます。
〇文章作成 こういう文章を書いてって指示をすると、指示にしたがって作文してくれます。第1回でご紹介した曲の作詞は自分で書いたものですが、最近、作詞する時は、生成AIに「〇〇という内容の歌詞を書いて」ってお願いすると一瞬で作ってくれるので、それをアレンジすることもあります。
〇アイデア出し 創造性は人間にしかないのかと思っていましたが、生成AIに「〇〇といアイデアを出して」って指示すると、自分では思いつかいないようなユニークなアイデアを沢山出してくれます。「人間よりクリエイティブかも」と思うこともあります。
〇画像生成など、色々なことができますが、今回は、文章関係についてお話ししたいと思います。
生成AIへの指示の与え方
〇人間に何か頼みごとをするのと同じで、ポイントを明確にして論理的に分かりやすく指示を与えると、良い回答を返してくれます。次の点をしっかり伝えて指示すると良いと思います。
・どういう背景、どういう目的で、何を頼んでいるのか
・どういう情報を含めるとか、回答内容に条件があればそのこと
・誰向け(初心者用、ビジネス用等)に、どういう形式(文章構成、箇条書き、表形式、文字数等)で答えてほしいのか
〇私も以前は、「人間じゃないんだから、余り色々指示したら良くないんじゃないかな。」と思って、短く指示していたこともありますが、詳しく丁寧に指示した方が、良い答えを返してくれると思います。
〇もし、指示内容が複雑であったり、長い場合は、指示内容を分割してその部分毎に指示し、回答をもらったら次の指示をすると、良い回答を返してくれると思います。
※生成AIは、前の会話の内容を記憶することもできます。例えば、Copilotでは、(プロフィール)ー(アカウント)ー(プライバシー)ー(個人用設定とメモリ)を「オン」にすることで、会話の内容の一部が記憶され、会話が継続できるようです。
※生成AIでは、テキストでなく音声で会話することもできます。

生成AIを使う上での注意事項
〇個人情報や秘密情報の取り扱い 生成AIに色々なことを相談する際に、個人情報や秘密情報を入力してはいけません。生成AIはインターネット上のサービスなので、情報が漏洩してしまう可能性があります。
〇間違った情報 ハルシネーションといって、生成AIは事実に基づかない情報を生成することがあります。生成AIが、回答の根拠(出典)を示してくれているものもありますが、「回答には根拠(出典)をつけて」という指示を付け、回答を検証(ファクトチェック)する必要があります。これは、検索サイト(GoogleやYahoo!)で検索して見つけた文書を検証するのと同じことです。
※仕事に関する内容を相談したいこともあると思います。その場合は、組織における利用ルールに従う必要があります。組織で生成AIを導入されている場合には、それを活用していただくことになると思います。
生成AIは、こんな事にも使える
要約(効率的に文書を読む、まとめる)
〇文書の内容を短時間で把握したり、会議の記録を作成時間を短縮したりするのに、生成AIは役立つものです。
〇生成AIによる要約の精度を上げるためには、前述のとおり、人間に指示するのと同様、明確に指示する必要があることは勿論ですが、次のようなことも効果的だと言われています。
・元の文章が長い場合は、分割して要約させる。
・要約の指示を与える際に、その文章がどういう種類の文章(報告書、論文、小説、ニュース、ブログ等)であるかを示す。
・要約する際または要約の後に、要約した文章が、元の文章の内容を正しく反映しているか、重要な情報が抜けていないか、見直すよう生成AIに指示する。
〇人に何かを頼むときも、一度に沢山渡さずに、相手の様子を見ながら分けて作業してもらうとか、作業してもらった後は、見直しをしてもらうとかしますね。そう思うと、生成AIって人間みたいだなって思ってしまいます。
〇ただ、このようにして生成AIに要約をしてもらった場合でも、最終的に元の文章に目を通して、最終確認をするのは人間の役割です。生成AIは、あくまでお手伝いをしてもらっていると考えないといけないですね。
問題解決のサポーターとして

〇何かの問題に直面しているけれども、そのことを相談できる人が周りにいない場合、生成AIは、相談相手になってくれます。私も、どうしたらよいか分からないことがあると、生成AIに相談します。問題を解決できる場合もありますし、直接に解決できなくても、「そういう考え方もあるな。」という、ヒントをもらうこともあります。
〇問題解決は、左表に示すようなステップで行い、さらに繰り返しステップを回しながら、目指す姿に近づいていくものだと思います。この過程を生成AIと相談しながら回すことで、効率的・効果的に問題解決を行うことができるのではないかと思います。
〇コンサルタントのサポートを受けるように、ステップ毎に、何をするかを聞き、生成AIの助けを借りながら、情報取集・分析・検討等を進めていくことも可能ではないかと思います。
生成AIにおける個別の情報の扱い
〇生成AIは、膨大なデータで学習した知識を持っていて、そこから回答してくれます。しかし、自分が持っている個別の情報(個人のファイル等)も使って、回答してほしいという方もおられると思います。そのようなことに応えるには、ファインチューニング(追加学習)やRAG(検索拡張生成)という方法もありますが、個人的に利用するのは未だハードルが高いと思います。現時点では、質問の際に個別の情報の入ったファイルを読み込ませて、そこからの回答を指示する位なのかと思います。
まとめ
〇生成AIは、質問回答、文書作成、アイデア出しのほか、文章の要約、さらには問題解決サポーターなど、良き相談相手になる。
〇生成AIには、人間に何か頼みごとをするのと同じで、ポイント(背景、目的、条件等)を明確にして、論理的に分かりやすく指示を与えると、良い回答を返してくれます。
〇生成AIには、個人情報、秘密情報を入力してはいけない。また、回答には間違いのある可能性があるので、必ず人間が確認する必要がある。
〇生成AIは、これまでスマホや検索サイトが普及してきたように、今後は、みんなが普通に利用するサービスになっていくと言われています。まだ、使ってない方、余り使ってない方は、まずは、検索サイトで調べていることを、生成AIに聞くことから始めてはいかがでしょうか。
※生成AIは、急速に発展しています。この記事は、Copilotに相談するなど色々確認しながら、私が理解していることを書いたのですが、もし正確でない部分があったらすみません。今回は、生成AIって、こういうものというのを、ご存じでなかった方に知っていただければと思っています。